リビングダイニングキッチンは、
窮屈にならないように出来るだけ広くしたい・・・
開放的で明るい場所にしたい・・
誰しもが、このようにお考えではないでしょうか?
ですが長きに渡り家づくりをしている経験で、
至った結論は、
"リビングダイニングキッチンにも適度な広さがある"
ということです。
とにかく、出来る限り広くつくった
リビングダイニングキッチンですが、
この空間がいつも一体どのような状況になっているのか?
と言うと・・
☑常にモノにあふれている
状態です・・・
片付けど片付けど、
3日もすれば元に戻っているという状態・・
いつもみんなが集まるリビング周りに
いろんなモノが集中するのはもちろん、
ダイニングテーブルとソファーの間に出来た余分な空間に、
子供たちが学校の塾のモノ、
そして制服やパジャマ、普段着などを、
そのまま置きっぱなしにするからです。
明日使うと分かっているものや、
いつも使うものを、
わざわざ2階まで持ち運びするのって
凄くめんどうなので、
仕方がないといえば仕方ないんですけどね・・
☑床面積が増えるとモノを置ける場所も増える・・・
リビングダイニングを広くした場合、
それに連動して広がるのは、
ダイニングとリビングの間のスペースなのですが、
ここに余白をつくりつつ、
2階に子供部屋をつくってしまうと、
リビングダイニングはたくさんのモノで溢れ、
雑然とした生活感満載の場所になってしまいます。
そして、片付いてないことで、
掃除がしにくくなり、
またホコリも溜まりやすくなってしまうため、
カビやダニも発生しやすくなり、
アレルギーなどの原因をつくりだしてしまうことになります。
☑広げた分だけ家のコストも高くなる
また、家の面積を広げると、
それに連動して家のコストも高くなってしまいます。
LDKを2帖広げようとすれば、
それだけで家の価格は60万円高くなってしまうし、
LDKを4帖広げようとすれば、
それだけで家の価格は120万円高くなってしまう
という感じに。
そのため、コスト面で考えてみても、
たとえリビングダイニングキッチンであろうとも、
必要以上に部屋を広げ過ぎないようにするべきである
ということが言えます。
わざわざお金をかけて、
余計に散らかりやすい家にしてしまっている・・・
といっても過言ではないわけですからね。
☑スッキリリビングを維持しやすい工夫
リビングダイニングを無駄に広くしても、
それが散らかる原因となってしまうのだとしたら、
リビングダイニングの広さを適度な広さにし、
当り前のように2階につくろうとする子供部屋を、
1階につくってみるというのはどうでしょうか?
子供部屋を1階につくれば、
自分たちの荷物を自分の部屋に持って行ってもらいやすいし、
自分たちの部屋を使ってくれやすくなるため、
リビングダイニングをいつもスッキリしたままで
保ちやすくなるのではないでしょうか?
仮に、あなたがダイニングには、
4人掛けのテーブルを置き、
そこで家族みんなで食事をし、
3人掛けのソファーをリビングに置きたい・・・
そうお考えであれば、
リビングダイニングキッチンの広さは
16帖もあれば十分です。
コスト的に十分なゆとりがない場合、
それ以上広くつくる必要はありません。
広げればその分、コストが上がるだけじゃなく、
散らかりやすい家になってしまうだけですからね。
ということで、出来るだけ広くしたいという
気持ちも分かりますが、
それよりも、いかに使いやすく住みやすいのか
という点に焦点を当てて
家づくりをしていただければと思います。